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サービスニュース-第55巻 第6号-1(通信講座 【下期】クリーニング基礎講座始まる)

2019年05月31日

【下期】通信講座 クリーニング基礎勉強会始まる

昨年まで「クリーニングの理論と実際」基礎講座をライブ配信して参りましたが、一部実習や実験で上手くお伝えすることが出来ず、今年は中止致しました。
しかし、これに参加された方や話を聞かれた方々から、配信の要請があり、再度計画しました。今回(下期)は、収録配信とし実習を画像・動画によってわかりやすくしてお送りします。
業界の縮小、機械化・自動化による知識の不要等から、クリーニングを勉強する機会が減少して、必要な知識も習得できなくって来たようです。しかし、業に携わった以上最低限のクリーニングの知識は身につけておいてほしいのです。
  内容は、お台場で行っている「クリーニングの理論と実際」の基礎講座
とほぼ同じものです。なお、受講は3講座単位で、お好きな講座を選択できるようにしました。社内でプロジェクターにより多くの方の参加も可能です。


カリキュラム、日程、価格、申込方法等、詳しくは下記の「(下期)通信クリーニング基礎講座」のご案内をご覧ください。

 

通信講座 クリーニング専門課程研修会

かねてよりご案内の専門講座下記開催分、「洗うを考える」「衣料品の知識」「シミ抜き講座」を別紙(末尾)のように配信いたします。
店舗でのクリーニングの研修をされる方々の知識として、工場でマニュアルを作られる方、それを教えられる方、システムを構築される方に、知っておいてほしい内容となっています。
なお、資料等に付きましては、前もってメール等で配信させてもらいます。


カリキュラム、日程、価格、申込方法等、詳しくは下記の「クリーニング専門課程研修会」のご案内をご覧ください。
 

そりゃ安い方へ行くわな!!!

これだけワイシャツがキチンと出来上がっていないと警告しても、依然として同じなのです。
前立てが曲がってる、衿がキチンと折られていない、ホコリが付いてくる。これが3大原因なのです。
当事務所の統計によると、何処の会社にワイシャツを出しても、3回出せば1回はこのいずれかにあいます。
中でも「ほこり」は、キレイになっていないという感じを持たれ、クリーニングのイメージを著しく損なっているのです。結果、「何処出しても一緒じゃない」「なら、安いとこ行くか」となるのです。
令和元年5月5日、クリーニングテストの測定を5枚(5社)しました。ホコリの付いたシャツが2枚(2社)出ました。
どちらも、神戸ではよく知られた会社です。このような会社で、このような現状では、「何処に出しても一緒」と言われても返す言葉がありません。
写真1のような状況にあったお客様は、「しかた無い」と諦めるのか、「他に無いの」とクリーニング屋を変えるのか、どういう態度を取られるのでしょうか。とにかく残念です。
1枚は、細い黒いものが衿の下に、写真1。これを引っ張り出してみたら写真2のように約3cmほどの黒い糸でした。
2枚目は、肩の後ろにホコリが見つかりました。写真3。このシャツよく見れば方々に細かいホコリがありました。
 

写真1
写真1
写真2
写真2
写真3
写真3

やっぱり貴方が悪いのです タンブル乾燥禁止の弊害?

以下の内容は、玉井クリーニング科学研究所の「クリーニング便り Vol.36No.4」からの転載です。

-前略-改正前には「タンブラー乾燥はお避け下さい」というアテンションはドライクリーニング品によく見かける記述であったが、JISL0001「繊維製品取り扱いに関する表示記号及びその表示方法」では「タンブル乾燥処理の記号は家庭洗濯にのみ適用するもので、商業クリーニングにおけるタンブル乾燥には適用しない」と明記されている。
重ねて商業クリーニングの項には「ドライクリーニング処理はタンブル乾燥を含む」となっっており、-中略-
今回、相談を受けた苦情品は黒字に白の配色を使用したもの。
クリーニング業者は移染を心配して、自然乾燥をしたところ案の定、配色部に黒が移染したというものである。
メーカーにしてみれば石油系ドライクリーニングを指示した商品を何故、自然乾燥にするのかが疑問!ということになる。増して、タンブラー乾燥処理付きの石油系ドライクリーニングテストで異常がないことを確認済みであればなおさらであろう。
しかし、クリーニング業者は今までの経験から「本当に大丈夫かな」と感じ、いつもの習慣で「転ばぬ先の杖」で染着の弊害が少ない自然乾燥を選び、却って移染を起こす結果となったのである。-中略-
気持ちはわかるが、改正された以上、法的に定められたルールであるから今後は、ここは表示を信じて指示通り行い「トラブルが発生した時点でメーカーと交渉」とするほかないのである。


※ずいぶんと考えさせられる問題を含んでいると思ったので、了解を得て転載させてもらいました。皆様もお考え下さい。
※私自身は、石油系溶剤を使用している業者を含めて、残存液による染料の流失、火災予防、作業環境の観点から自然乾燥をする事に反対で、① 事前にチェックをする、②特殊な洗い方をする、③発生した事故品はアパレルに弁償を迫る、と対処してきました。実際には事故に至ったという話は聞いておりません。
※石油系溶剤を用いて事故が発生したとして、人体への害、火災予防の観点から「自然乾燥など出来ない」と真っ向からアパレルと向かい合った人はいないの     ですか。実はこれで押し切れるのです。

特製スリーバーのご案内

かねてより使用されています、木製のスリーバーは重くて、幅が広くて取り外しに難点がありました。
特に、作業終了後上着の袖からスリーバーを抜き取る際に、バネを張ったまま引く抜く(写真3参照)という状態でした。このため、薄手のコートやソフトな生地のジャケットなどの袖口がめくれ上がる現象が出ていました。
バネの部分が握れるように作られたスリーバーは、この点が起きにくく、軽量で使いやすいものです。(写真1、2参照)この点、川崎洗染のスリーバーは優れているのですが、何分にも「連絡がつかない」状態ですので、発注する事が出来ません。
そこで「オリタニ」さんに別注で製作を依頼しました。価格も50セットであれば川崎洗染と同等で製作可能との事なので、ここに、賛同者を募ることにしました。
  写真は、左から今回作る予定のスリーバーです。写真中はこのスリーバーを使っている状況で、スプリングを握って袖へのハリを無くして外すために、袖口がキレイです。写真右は、従来のスリーバーの悪い使い方です。
 

写真4 新スリーバー 
写真4 新スリーバー 
写真5 バネを持つ
写真5 バネを持つ
写真6 木を持つ
写真6 木を持つ
関連リンク

特製スリーバーのご案内・申込書 PDF  (441KB)

※キレイに仕上がり、とても使い易く出来ています。是非お試しください。 決してお安いものではありませんが、お買い得商品です。
 

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