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サービスニュース-第53巻 第1号-2 (日刊ゲンダイ記事)

2017年01月05日

バカな話を

先日、日刊ゲンダイ紙に、激安クリーニングの舞台裏『アナタのワイシャツ・週末に出してはいけない』という記事が掲載されました。
 

この記事、設問がおかしいのです。
・・・中略、どうしてそんなに安く料金設定ができるのか(ここまでは解るのです)、仕上がりに問題はないのか。これは、お客様に聞くべき設問ではないですか。
お客様に「この店お安いようですが、着心地は変わりませんか」とか「仕上がりにご不満はないですか」と聞くのではないでしょうか。
たとえば、安売りの中華店があるとして、同業者に「味に問題は無いですか」と聞きますか?」、それは、食べたお客様に「料金は安いですが、美味しかったですか?」と聞くのではないですか。
  確かに、安売りのためにここで話されているような手段を取られ、ひどい方がいるのも事実です。しかし、多くの場合安売りには安売りで成り立つ根拠があるのです。安売り業者の仕事は「悪い」などというような考え方では、安売り業者の思うつぼです。
それよりも、お客様に「どこに出しても一緒でしょ!」と思われるようなサービスしか提供しないことを恥じるべきで、それを同業者の手抜き行為をすっぱ抜いたからと言って何になるのですか。
  大体、「自分が解決出来ないから、他人も解決出来ない」などという考え方が他人を馬鹿にしているのです。
以下に、記事の内容に応じて述べてみます。
①多くのクリーニング業者が土、日曜日にお客様が多いからといって、工 場に仕事があふれるわけでは無いのです。土日のお客様全てが、当日や 翌日に商品が欲しいわけでは無いのです。
②「12時お預かり、5時お渡し」などのタイトなスケジュールとありま すが、5時間もあるのですヨ?。
入荷処理に1分(ロットとして処理すれば15分程度)、商品の洗浄 に45分、仕上げに1分(同45分)、整理包装に2分(同30分)、合 計2時間30分、各工程にゆとりを持たせてと設定しても、3時間あれ ば工場内処理は出来るのです。
つまるところ、この時間で処理が出来るシステムが組めるかどうかで、 工場内に商品があっちに溜まり、こっちに溜まりしていたのでは出来な いだけなのです。
ちなみに、後は店舗の位置が工場から近いか遠いかの問題で、スケジ ュールがタイトなのが問題では無いのです。
③通常2回のすすぎを1回にする。とありますが、多くの工場が3回すす ぎを行っている実態から、通常すすぎは2回ではないと思います。
この方は通常すすぎは2回と考えられているようです。すすぎ2回で 汚れが残らないとは考えにくく、また、洗浄後すぐの強制排水は、冬の ワイシャツに付くニット製品の毳が残ります。
  1昨年、100工場を対象に洗浄工程調査を行ったところ、2回すす ぎ+強制排水(通称・中間脱水)1回、という工場が36工場、3回す すぎ+強制排水1回という工場が55工場、その他が9工場でした。
古くは、京都にあるH社が、同業を貶めるような発言をして、自社の存在を高めようとしていましたが、このような行為は品位に欠けると思いませんか。
折角、新JISの始動によって、商業クリーニングが見直されようとしている時に、身内で足を引っ張り合うような争いをして何になるのですか。自戒してください。
 

バカなことするなよ!!!

昨年の展示会で、全ク連が「ウエットの店頭ステッカー」を売りに出しました。
多くの方が、これを機会にクリーニングの活況をと動かれている中で、なんとバカな行動を取るのでしょうか。
理由は①家庭洗濯機で対応できそうだから、②誰でもが出来そう→だから「ステッカー」ということになったらしいのですが、なんと情けない事をするのですか。
詳細は、日本クリーニング新聞「八つ当たりばったりにもの申す」で記しましたので、そちらをお読みください。
でもどうして、こうバカな行動がとれるのだろうか。
他団体が、MA試験布でテストし、MA値、洗浄率を確認し、認定証を出しているのが「うらやましいのか」、簡単にクリア出来ると「バカにしているのか」解りませんが、同業の団体のする行為とはとても考えられません。
この機会をもっと大きな視野で考えることは出来ないのでしょうか。何故、目先ばかりで行動するのでしょうか。
それで無くても、従来からこのような行動が、小型業者は手詰まり、頭打ちと言われることに繋がっているのです。
 

こんな表示無くなるのでしょうね!!!

取扱表示の改正、新JIS表示のになるとということは、野放しになっていた「変な表示」は無くなると考えて良いものなのでしょうか。
今度の改正では、表記基準に無い表示は認められていないので、これは表示ミスと言うことになりメーカー側の責任と云うことになります。
私たちも、何かあればメーカーの情に頼っていた部分もあるのですが、これは出来なくなりそうです。心して仕事に励みましょう。
で、机の中を整理していたら、以下のような取扱表示が出てきました。いつか、機会があれば使おうと保管してあった物なのですが、このままですと使う機会が無くなりそうで、ここに、掲載します。
 

洗えないのに?
洗えないのに?
ドライなのに?
ドライなのに?
どう糊を付けるの?
どう糊を付けるの?

左の写真の表示は、手洗い(×)、ドライ(×)になっています。即ち洗えないということでは無いでしょうか。しかし、弱く絞り、陰干しをしてください、となっています。何という表示なのでしょうか。「どうやって洗うの?」この製品の販売店に聞いてみたいものです。
中の写真の表示は、従来クリーニング業者を悩ませてきた、ドライ洗浄後自然乾燥してください、という商品です。JIS改正後は無くなる表示ですが、元々、クリーニング業者の緊急避難的な処置として用いられてきたもので、作業環境上好ましくない処置なので、部外者に伝えてはならないものです。それを、誰かがメーカーサイドの方に悩みを話された時に、「それはこうやれば防げる」と偉そうに話したに違いないのです。先の記事のニュースソースと同様の経緯です。バカな話です。
右の写真の表示は、間違っているわけでは無いのですが、実際問題「糊」はどの部分に効いて欲しいのか、それは、カラーとカフスです。従って、もし、糊をカラーとカフスに付けてほしく無いのであれば、そり付けをしないように表示すべきです。

【閑話休題】こんなカラーホルダー

先日、写真のようなカラーホルダーを見ました。私が気付くのが遅かったのか、多くの方が「知っている」「使っている」「従来と大差ない」という意見を頂戴しました。
 

シャツのホルダー
シャツのホルダー
ホルダー正面
ホルダー正面
ホルダー側面
ホルダー側面

お使いになっている方からは「ネックがつぶれない」「作業が簡単「チョット高い」などの意見が聞かれました。
それにしても、カラーホルダー、ネックホルダー、チョークキーパー、ネッククリップ等々呼び名の多い物ですネ。

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