クリーニングのトータルコンサルティング
2016年09月07日
写真は、クリーニングから持って帰り、翌日からの出張に持って出るつもりで用意したズボンです。
写真1 クリーニングされた私のズボン |
写真2 ズボンの裏側 |
後から考えると、雨を受けたような覚えがあるので、その影響かもしれませんが、チョットこの仕上がりはひどいと思いませんか。
多くの会社で、仕上がり検品がおこなわれていません。だとするならば、ズボンの仕上げ担当者か、カウンターの要員がチェックをしなければ、この手のミスは防げません。
もし、自社の仕事だとこれを見せられたとき、皆様方はどのように「言い訳をし」「問題解決にどのように取り組みますか」是非知りたいものです。
『私怒ってます!』
ワイシャツの収縮について、クリーニングが問題とされているのは多くの場合「衿」と「前立て」です。
これらのうち「前立て」の収縮は、ボタンホールの側が収縮し、、ボタンのついている側はほとんど収縮していません。また、メーカーによっては収縮が起こりません。
このことから、クリーニングでの問題というよりも縫製上の問題では無いかと考えられるのです。私自身は、縫製の縫い糸のテンションによるものだと思っています。
衿の収縮は、トップヒューズすなわち衿心地の問題です。この収縮がクリーニングでのプレス(160℃~170℃)によるもので、この温度を低くすれば良い。というような議論があります。
しかし、多くの場合最初のクリーニングによって縮みが起こりますが、注1)これは、織物とするときの糸のテンション、布地を作るときに用いられる樹脂材が洗浄によって落ちる、天然繊維が膨潤収縮をするためだと考えられるのです。注2)またこの縮みは初期洗濯収縮の許容範囲なのではないでしょうか。まれに、異常に縮むワイシャツがありますが、これこそ例外で、事実、メーカーもはっきりしないものです。
事実、多くのクリーニング工場では170度以上のプレスを行っていますが、この収縮で大きなクレームに発展するとは聞いたことがありません。
注1)織物は張った経糸に横糸を潜らせて作るのです。従って、縦方向に 力が働いているのです。
注2)メーカーが購入時に進めるサイズ。すなわち、実際の寸法より1㎝~1.5cm 大きめを購入するように言われています。
従来の収縮の話では、現場的には整合性がとれないのです。誰か、『布の縮みの原理を実験的に説明してください』。ずいぶん調べたのですが、どこにも文献が見当たらないのです。
写真は、過日 伊丹空港・JALターミナルで撮したものです。
しばらく見ていたのですが、どうやら広告看板の中の器具のチェックと交換を行っていたようです。
しかし、よく写真を見てください。左の二人は施主(広告代理店?)側の人で、真ん中3人が工事業者、右の四人がターミナルの管理側と言う風でした。
問題はここからですが、働いている人は何人?ですか。
写真3 広告看板内の器具のチェックと交換 |
器具を交換している人は一人、これに監督兼補助(器具を渡している人が一人)とすると、後の六人は何なのでしょうか。給料の高そうな方がぞろぞろと、看板が安く出来るわけはないし、ターミナル使用料がいるし、航空運賃が高いわけですね!
最も、私たちの会社でも似たような話はありませんか。「他山の石」という言葉もあります。身の回りを振り返ってください。
昼にお蕎麦をごちそうになっての帰り、コンビニの駐車場でのことです。2人の警備員が車の整理にあたっていました。
スーパーの入り口でならよく見かける風景ですが、「コンビニで?」「なんで?」と思っていると、運転をされていたクリーニング屋さんの社長さんが「出雲ですもん」「先生、写真撮らなくていいの?」と言われました。その時は「う~ん」と思いはしましたが、たかがコンビニのオープンでとそのまま通り過ぎました。
しかし、後で空港で、『島根県って???』という島根県のPR看板を見ました。
写真4 空港で見た「島根のPR看板」 |
ありました!!!「コンビニが出来るとニュースになる」。この他に、「日本で47番目に有名な県」、「妖怪が多いのが鳥取県、神様が多いのが島根県」何せ「10月は人口より神様が多い」
「写真を写しておけば良かった」後悔しています。
何とも、自虐的なコマーシャルではありませんか。ここは笑い飛ばす場面でしょうが、、振り返って私たちのPR「笑い話にもならない」のでは、チョット寂しい限りですね。(これもネガティブ?)