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サービスニュース-第52巻 第5号-1

2016年05月10日

「お店って何?」

日本クリーニング新聞に上記の題名で記事を書きました。
まだまだ、クリーニング上昇期の『出店すれば売上がある』事例を忘れられない方が多くおられます。要は、クリーニングのお店という「箱」を作れば、お客様は寄ってくると考えているのです。
私にはどう考えても「おかしい」と思えることが、クリーニング業界では「おかしくない」のです。このギャップが、伸びている会社と停滞している会社との差なのです。
他のクリーニング会社の見学、経営者の講演、異業種の見学等々でこの差を見せつけられたり、聞かされたことは、枚挙にいとまがないはずです。なのに何故この問題が放置されるのでしょうか。
悪く言えば、この問題「気付かないふり」をしていれば、その間に、何らかの解決策が現れると思っているようなのです。
いくら「棚からぼた餅」を待っていても、何も起こらないのです。自分で解決しなければならないのです。
今は考えるときではないのです。今こそ「お客様と真っ直ぐに向き合うべきなのです」。私達は何をしようとしているのか、何をすべきなのか、そのためにはどのような「お店が望まれるのか」実行してください。
※詳細は、日本クリーニング新聞4月25日号をお読みください。

時は過ぎていくのです

時代に流されないもの、変わらないもの、変わって欲しくないものもありますが、身の回りはどんどん変わるのです。時代は変化するのです。社会が変わりお客様が変化を好むなら、私達も変わらざるおえないのです。
お世辞にも使いこなしているとは言えませんが、私もiPhoneにiPadです。今日もメールが調子が悪く(機器ではなく私が悪いのですが)、つまずいてばかりですがガラケーに戻る気はありません。(最も娘に言わせると、ガラケーとiPadの方が、使いやすくて安いという話でしたが・・)
先日、唯一アメリカの友人夫妻が来日しました。今までなら段取りを取り合って夫婦同士で過ごすように計画したのですが、今回どうしても調整が取れず、先に旦那さんと二人だけで半日過ごすことになりました。
この時、迎えに行ったホテルに驚きました。なんと、何の変哲もないビル、自動ドアが開いたアプローチ、外人さん好みの京都らしい作りでした。
あまりの外との違いに、一瞬「ここ?」と確認をしました。日頃、機能的なビジネスホテルばかりで過ごしていると、なんと新鮮に映ったことか。とにかくびっくりしました。
 

写真1 ホテルのアプローチ
写真1 ホテルのアプローチ

ホテルのアプローチにもいろいろあるのです。そうですこのホテルは、私達日本人はあまり相手にしていないのです。外人の望む京都を演出しているのです。
※この外人を相手にするために、スマホに翻訳アプリを入れて、使い方を必 死に覚えました。
 

もうチョットまじめに

ここ数年、業界内のひどいことばかりが目について仕方ありません。
せっかく、衣服をキレイに洗い・整えて、喜んで着用していただくというすばらしい商売が、商品をないがしろに扱う方々によって結果「何処に出しても一緒じゃない」と言われているのです。
ないがしろに扱われているというのは、当然お客様から見えない工場作業ばかりではありません。無知、または、故意による手抜きはカウンターから始まっているのです。
このことを、低料金やパート従業員、クイック制度のせいにして言い訳をされていますが、これらを採用しているのは自分自身と云うことを忘れられているようです。
あなた方のされていること、手抜き行為は、自分で自分の首を絞めていることなのです。
お客様は『クリーニングを信用しない』という業界不信を生み、さらに多くの方が似たような事をされている結果『何処に出しても一緒じゃない』とうことになるのです。
ワイシャツのカフスの真ん中にシワを出す。ズボンに二本線を入れる。等々は論外の話としても、
・クリーニング店内に『クリーニングの臭いがする』。多くの場合、溶剤に含まれる水の影響でバクテリアの腐敗臭です。ご存じの通り、溶剤の臭いはどちらかというと「灯油」に近いものです。
・ドライクリーニングで衣服が縮んでいる。
・ワイシャツに小さな毛羽が付く。
・ワイシャツの衿がキチンと折り返されていない。
上記のような例は枚挙にいとまがありません。もうチョットまじめに取り組みましょうよ。
 

写真2 溶剤に水が
写真2 溶剤に水が
写真3 小じわ
写真3 小じわ
写真4 小じわ
写真4 小じわ

※写真2~4はドライクリーニング後の商品の写真です。写真2は表地が 縮んで、裏地が伸びた状態。写真3,4は小ジワが出来た状態ですが、 これは溶剤に水が含まれている典型的な例です。
 

写真5 衿先のシワ
写真5 衿先のシワ
写真6 タックのシワ
写真6 タックのシワ
写真7 衿の折り方?
写真7 衿の折り方?

※写真5は衿先に作られたシワ。商品の作り方の問題ですが、プレスセッ トの不注意で明らかになります。写真6はパッド劣化、または、スプリ ングマットの損傷によって起こりますが、要はメンテナンスのミスです。
写真7は、仕上がり品からクリップを外したもので、衿がキチンと折ら れていない状態です。作業者・その指導者の無知から起こる現象で、ネ クタイを締める人にとっては非常に不愉快な仕上がりなのです。
以上のような例が目につく工場では、日常的に不良品が作られて、それがお客様に届けられていると云うことです。(いつも同様の例を出しますが、このことは、何も問題は解決されていないということなのです))
このようなクリーニングとしての基本的な所に問題があるということは、決してお客様は満足していないのです。我々は何によって成り立っているのか、今一度足下を見直してください。
 

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