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サービスニュース-第52巻 第1号-1

2016年01月08日

あけまして おめでとうございます

旧年中は、いろいろとお世話になりました。
皆様方のお力添えになれればと、クリーニング業界のための啓蒙活動、基礎的な知識の習得の場を提供させていただく所存ですので、引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。

 

「お正月」、過ぎる日々が変わるわけではないのですが、暦で新たな年が始まると何かが変わるような気がするのです。区切りが付けられるような気がするのです。
是非ともこの機会に、新たな一歩が踏み出せるように、カレンダーを掛け替えるように思い切って飛んでみてください。今の私達には、変わる機会が必要です。このままでは目の前に迫っている市場の縮小には対処できないのです。
解っているのです。怖いのです。足が竦んでいるのです。しかし、じっとしていれば頭の上を通り過ぎてくれるような事態ではないのです。自分自身で対処しなければならないのです。
自社は地域で認知されているのだろうか?、クリーニングサービスは信頼を得ているのだろうか?、他にクリーニングサービスを提供する方法はないのだろうか?、関連サービスはあるのだろうか?、クリーニング以外に何が出来るのだろうか?
考える時は少ないのです。出来る方法を見いだしてください。

 

おかげさまで

皆様方のおかげで、クリーニングの基礎的勉強会「クリーニングの理論と実際」盛況のうちに続けることが出来ることになりました。ひとえにご支援のたまものと感謝致します。
昨年、ふとした事情から気の迷いが生じ、このまま勉強会を続けていくことに疑問を感じておりました。皆様にご心配をおかけ致しましたが、立ち直ることが出来ました。ありがとうございます。
この私の迷いを払拭するため、今年からは教科書による勉強と同時に実例、実験を増やし、信頼できる講師を招聘して一層内容の充実を図りたいと計画しました。ご期待下さい。

 

フランスでは

我が国でクリーニングといえば、ランドリー商品・ドライクリーニング商品を問わず一緒に取り扱われています。しかし、欧米では、多くの場合ランドリーとドライクリーニングは別のものとして扱われています。
アメリカではクリーナーズ(Cleaners)という日本に近い店舗もありますが、これとてもドレスシャツ(日本のワイシャツ)、綿パン、Gパン等外衣を取り扱うだけで、その他のランドリー品は取り扱いません。
アメリカでは、ランドリーといえばリネンサプライ業者を指しますし、町中でランドリーといえば、コインランドリーを指します。
これが、フランスになると、洗濯屋・漂白(la blanchisserie)とドライクリーニング店・染色(la teinturier)とまったく異なる店となります。
「留学でフランス・パリに住んだときに、大家さんにクリーニング店を尋ねたら、『白物、色物』と言われて困ったことがあったの」・・・・。
この話をしてくれたのは、現在ではフランス語の教師として有名な方なのですが、私がクリーニング業のコンサルタントをしていると知って、懐かしげに語ってくれました。
写真は、パリ市内の洗濯(BLANCHISSERIE・漂白)の店舗です。ディスプレイされているのは女性の下着です。
 

写真1ー2 パリの洗濯屋(ランドリー)
写真1ー2 パリの洗濯屋(ランドリー)

写真は、ワンプライスクリーナーズとその看板ですが、看板には全ての衣服の「ドライクリーニング・$2.29」「水で洗うシャツ$1.19」あります。
 

写真1ー3 アメリカのクリーニングショップ
写真1ー3 アメリカのクリーニングショップ
看板
看板

☆追伸
昭和24年7月にQMランドリー(米国陸軍洗濯工場・運営及び営繕)の教程翻訳本(訳・毛利可淳 /版・白洋舎QMランドリー運営本部)の概論の中には、『この技術要覧は定住洗濯工場及びドライクリーニング工場に於ける作業のやり方を・・・・・以下略』とあり、実際、工場の建物も異なる棟を使用していました。
このように、洗濯(ランドリー)とドライクリーニングは異なる物との認識が常識のようです。
 

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