クリーニングのトータルコンサルティング
2015年08月11日
先日来、築地の魚市場の歴史を記されている方からの要請で、QMランドリーの資料を探すことになりました。古い資料をあさっていると、思わぬものが目につくもので、つい読みふけってしまいます。この記事自体はさして古いものではないのですが、やけに気になり以下に転載致しました。
「清潔と親切」 クリーニングライフ 1981年12月号
ドイツのお菓子バウムクーヘンをはじめ数々の味覚の夢を日本人に与えたユーハイムが、このほど創業60周年を記念して、「ユーハイムの年輪、人間その気になれば」(社長 河本春男著)を出版された。その中で、79歳で亡くなるまで日本人を愛した、故エリーゼ・ユーハイムの信念などについて書いている。
参考までに引用すると「お店は何に気をつけたらよろしいか」と尋ねると「清潔と親切にします。・・・・お客様思います。心からもてなされている・・・・」
「お店へ行くと、店内を全部見てまわりました。とくにトイレとゴミ箱の点検・・・・。品物に少しでも悪いものがあると、”ワタシ恥ズカシイ”といって職人を呼びつけ、”アナタ買イマスカ”と優しくたしなめるのです」 昨今、毛羽の付いたワイシャツや毛の付いた毛布を平気で出荷するような人に「爪の垢を煎じて飲ませたい」話です。
「リスリン石鹸」一名麝香シャボン(イチメイジャコウシャボン)(石鹸・一個卅五銭、本織・手染段通一疊一圓より)
この石鹸はリスリンを基とし其の他種々の皮膚の潤澤ならしむる特功剤を配伍したるものなれば如何程肌理粗あら)きお方にても忽ちすべすべしたる餅肌とならせ給うと受合なり、以下中略・・・・・續々御求めの程希上候。
段通がどの程度の物か解りませんが、石鹸(麝香入りは眉唾としても)が高価であったのは間違いないようです。
過去に何回も取り上げてきたのですけれど、新幹線の乗車口表示は『解りにくい』ものとしてあきらめていました。
ところが先日九州新幹線・筑後船小屋駅ホームで「解りやすい表示」を見ました。事情はいろいろあるのでしょうが、やれば出来るじゃないと、なにかホッとしました。
写真2 わかりやすい表示 |
写真3 わかりにくい表示 |
先日、渡辺ドライを訪問したおりに見た、放牧シーンです。ディスプレイもいろいろ見せてもらいましたが、これは何とも「暖かい・ほんわか」とした気持ちにさせてさせてもらいました。
写真4 放牧 |
写真5は、ある会社の店舗・カウンターで見つけたカレンダーです。瞬間「これは在庫がふえる」と感じました。
これを考えた方は「在庫が減る」と思ったのでしょうか、もし、このように感じたのならよほど現場・本質を知らないと言わざるとをえません。なぜならば、第一に「お客様の商品をお客様が取りに来られるのは当然のことです」。第二に「お買い物、出勤などのついでにご来店いただいているのです」、この要素をお客様ご自身に判断いただければ、自然と来店日はハッキリとしお引き取りいただけるのです。
お客様自身に「来店日を指定」いただくのです。まずこのことが大切で、在庫の多い店ではこれがなされていないのです。まして、店側から「お急ぎですか」とか「何日に出来ますが」というような会話は決してしてはならないのです。
お客さまの口から「お引き取り日」が言われない限り、引き取りの状況は悪く、いろいろ考えた結果がカレンダーのようになるのです。カレンダー、納期のための販促は、会話を補助するものであって、納期の確約の主要因にはならないのです。
事実、現在(7月)であれば、年商2千万円当たり、ハンガーストック数500~600程度です。カレンダー使用の店舗は在庫が1400点以上ありました。
写真5 納期指定カレンダー |