サービスニュース - 第50巻 第4号-1

株式会社 オフィス毛利
代表取締役　毛利 春雄

今年も、公開講座を向かえる時期となりました。本年は以下のような要項で開催したいと計画しました。
来るべき危機的状況を考えてと、昨年、一昨年とユーゴー・沼崎社長、ホワイトウイングス・中村社長、カラキヤ・川村社長、三幸社・打越専務、石井文泉堂・石井社長のお話しを聞かせていただきました。
しかし、まだまだ状況の把握をされていない多くの方々が折られるようです。今回の、講座、懇親会を通じて、ご自分の指針を探られることを願っています。

はじめに

「明日の自分を想像し、創造する」

株式会社オフィス毛利　代表取締役　毛利春雄

人口減少が経済活動にブレーキをかけると言われているのは、８年後と言われています。これは、クリーニング業界だけではなく全産業が影響を被るのです。
８年後の自分を・自社を想像してみてください。市場縮小の中に自分の立ち位置はあるのでしょうか。
今と異なる自分を「創造」しなければならないのです。
そのために何が必要なのか、何をすべきなのか考えて下さい。

業界の負の遺産

「土壌汚染（パークロロエチレン）をもどす」

株式会社不二ドライ　　代表取締役　岡崎善胤

工場レイアウトの変更に伴い作業必要総面積が小さくなり、一部を地権者（工業団地土地用途組合）に返還することにしました。
しかし、土壌改良の業者、方法、価格を調べると、それぞれがあまりにも異なりすぎていて、単純な比較が出来ませんでした。
最後は、土壌処理方法の納得、土壌改良の範囲、実績を出された仕事の内容を検討し決め、土壌処理を実施、土地を返還することが出来ました。
この間の経緯、業者はどのようにして選定したのか、工事期間は、土壌改良の結果は、等々皆様の参考になればとお話しいただきます。

座談会形式による取り扱い表示（新ＪＩＳ）変更の経緯

「品質表示が変わるということ」

代表質問者兼進行　 日本クリーニング新聞社　主幹　坂東 護
㈲品質情報研究所　　 　代表　住連木まさし
株式会社不二ドライ　　代表取締役　岡崎善胤

繊維製品の生産、流通のグローバル化に対応するため、また、日本の家庭洗濯及び商業クリーニングの実態に対応するため、現 行の家庭用品品質表示規格（ＪＩＳ規格による）と国際標準化機構（ＩＳＯ規格）に整合性を持たせようというのが目的といわれ、本年その原案が提出されまし た。
これを受けて、私達はどのような影響を受けるのか知りたいところです。
この問題の本質を知るべく、代表質問者兼進行に日本クリーニング新聞社の坂東氏を立て、お答えいただくのは早くからＩＳＯの表示問題に取り組んでこられた 品質情報研究所の住連木まさし氏、Ｔｅｍａの担当者として整合化の現場に立ち会ってこられた不二ドライの岡崎社長にお願いしました。

似て非なる業種から

「せんたく代行；Wash & Fold」

株式会社 アビッシュ　代表取締役　山崎美香

株式会社アビッシュは既存のサービスで対応しきれなかった家庭での洗濯を代行し、独身者だけでなく、主婦や共働きの夫婦へ利用層を広げています。
洗濯代行とは「PICK-UP」「WASH」「FOLD」「DELIVERY」と表示される、洗濯商品の宅配、洗濯・乾燥、タタミ、ドライ品の委託・取り次ぎを行うサービスの事です。
一店舗当たり５００万円／月を誇る、クリーニングと似て非なる世界のお話しをお聞き下さい。

テキスタイルケアへの誘い

「業態変化を試みてみませんか」

一般財団法人　日本テキスタイルケア協会　代表理事　住連木まさし

キレイにするという「公衆衛生の見地」によって立つクリーニング業に対して、「衣服を維持・保護」するという位置に立つテキスタイルケア、皆さん方の中には、この両者の考え方が混在しているのではないでしょうか。
現在のクリーニングは、多様なファッションに応えられているのだろうか、従来クリーニングでは「洗えない」ものはお返しするとしてきました。これで多様化 した衣服に応えることが出来ているのでしょうか。こう問うのがテキスタイルケアの立場に立つ方々なのです。
一度、テキスタイルケアの世界を覗いてみませんか。

「新幹線」新神戸着
新神戸→ホテルへの通路、徒歩１分
新大阪（ＪＲ神戸線・快速・新快速）→三宮（地下鉄）→新神戸
「飛行機」伊丹空港着　
伊丹空港（三宮行きリムジンバス）→三宮（地下鉄）→新神戸
関西空港（ポートライナー）→三宮（地下鉄）→新神戸

現ＪＩＳ表示とＩＳＯ表示の整合による新ＪＩＳ表示への移行が決まり、後は実施という段階に至ったようです。
今回の公開講座では、座談会形式でこの問題を取り上げることにしました。
代表質問者として、日本クリーニング新聞社主幹・坂東護氏を、解説・回答者として、早くからＩＳＯの表示問題に関わってこられた品質情報研究所代表・住連 木まさし氏、Ｔｅｍａの代表として整合化の場に携わってこられた㈱不二ドライ 代表取締役・岡崎善胤氏をお招きしました。
この問題には、多くの方が関心を寄せられていることと思いますが、実施時期、業者の対応に問題のありそうな点、表示そのものの内容等々、疑問点
があると思います。
以下に、知りたいこと、問題と考えられていること等ありましたらお書き下さい。類似のご意見をあわせ、代表質問（坂東護氏）の中に取り入れさせていただきます。