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サービスニュース-第56巻 第8号-2(仕事に真摯に取り組んでください)

2020年07月28日

仕事に真摯に取り組んでください

何回も取り上げていますが、以下の写真のシャツは、ランドリーされるのですか、ドライクリーニングされるのですか。
商品は左から麻・平織りのシャツ(写真2-1)、綿・サッカーのシャツ(写真2-2)、綿・タオル地のシャツ(写真2-3)です。
商品を見て洗浄方法を決めるのですか、店員さんの判断で洗浄方法を決めるのですか、お客様と相談して洗浄方法を決めるのですか。

写真2-1
写真2-1
写真2-2
写真2-2
写真2-3
写真2-3

何故、このように問うかと云うと、多くの経営者に商品を見せると「ランドリー(水)」と答えるのですが、現場の方に見せると6割以上の方が「ドライクリーニング」と答えるのです。店頭では、多くの店が工場任せのようです。
「水でお願い」と云われて、付けられるタグがお店によって違っています。しかし、『ウエット・汗取り』のタグを付けるようでは、商品と処理の意図を間違えていると思うのですが。
 

写真2-4
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写真2-5
写真2-5
写真2-6
写真2-6

また、下の商品はどのように扱われますか。

写真2-7
写真2-7
写真2-8
写真2-8
写真2-9
写真2-9

いずれも麻・平織りのシャツです。
当事務所、通常近隣の6店舗(時に10店舗)を利用して、クリーニングテストをしています。注1)黙って出すと6割以上の店舗がドライクリーニングするのです。これは、普段テストをしていないクリーニング店を含めても同様の答えです。
2-1,2-2,2-3のシャツ、汗がつくのです、水で洗って欲しいのです。洗う度に色は褪せていきます、特に縫い代の部分は白っぽくなります。カウンターで説明してください。→これが、多くの店で出来ないのです。カウンター教育をしてこなかった付けです。パートさんだから受付だけで、という付けです。これがクレームになるのが怖いからドライクリーニングする?、商品価値を損なっています。
注1)お客様の(出す側の)立場に立って、クリーニングを判断するテストをしていま す。即ち、洗浄方法、仕上方法の如何に関わらず、商品としてお客様はどう見るか、どう感じるかをテストしています。
 

バカにしてません?

写真の2-1,2-2,2-3のシャツ、クリーニング料金は多くのお店で500円~600円に設定されています。写真2-7。
しかし、先日ある店舗で、「水でお願いします」といって出したら1,100円取られました。シャツ3枚で3,300円(写真2-8)。ちょっとおかしいのではと、前に出した(5月1日)料金を調べたら、同じスポーツシャツ扱い、水で洗って600円(写真2-9)でした。
いかなる事情があろうが、言い分があろうが「お客様として」許せる行為とは思えないのです。挙げ句の果てに、納期一週間(7月8日に出して、7月15日受け取り)です。
 

写真2-10
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写真2-11
写真2-11
写真2-12
写真2-12

ワイシャツと同じが良いの

2-4,2-5,2-5のシャツは、麻100%・平織りの商品です。ワイシャツと同様な使いで、洗って、糊付けして、機械仕上げして欲しいのです。しいて一緒に洗えない要因をいえば、漂白が出来ない事です。(2-4,2-5の商品は漂白も出来ます)
一緒に洗えないから550円と言われて、一応納得します。ここから先は内情を知っているので云うのですが、商品としては、しっかり洗って、糊付けをして、機械仕上げをして欲しいのです。ワイシャツと同様の縫製ですので、機械仕上げの方がキレイに仕上がるのです。また、ハンガー仕上げにしないのは、衿芯が入っていないので、輸送中、お店の保管中に衿が崩れてしまうためです。
今度、クリーニング工場で直接お願いして、ワイシャツと一緒に処置してもらい、皆さんに報告します。

 

特注のスリーバーお使いください

昨年、オリタニさんにお願いして、特注のスリーバーを作っていただきました。
従来の木製のスリーバー、商品のためにはとても良いのですが、いくつかの問題点がありました。
一つは、取り外しの時、手を一杯に広げても両端がつかめず、スリーバーの片側を引き抜くようにして外していました。これは、ある種のコートの袖口が内側からまくれ上がったように変形し、袖口に線を引いたようになります。
一つは、ウエット(水で洗った商品)に用いたとき、重くて袖付け部分に負担が掛かります。時に肩に跡が残ります。
これらを解決するスリーバーが川崎洗染にあったのですが、最近は市販されていないようなので、オリタニさんに別注で作ってもらいました。
お奨めすると多少値が張るので躊躇されますが、一度お使いになった方はからは絶大な支持を得ています。特に、現場では使い勝手が良いので、前のスリーバーと両方おいておくと必ず新しいものをお使いになります。
使い方は、木製の部分では無く、真ん中のスプリングの部分を握るようにすると(写真2-13)、木製の部分が狭くなりので、このようにしてセット、取り外しをおこないます。

 

 

 

 

写真2-13 オリタニのスリーバー
写真2-13 オリタニのスリーバー

写真2-14は、ジャケットにセットされているスリーバーですが、従来ですと木製の部分を引き抜いて外すので、袖の内側がめくれるようになります。ポリエステルのコートなどでは極端になります。
これを、図のようにスプリングの部分を握って外せばスムーズに取り外す事が出来ます。
また、従来のものより半分ぐらいの重量なので、水処理した商品に用いても肩に負担が掛かりません。
 

写真2-14
写真2-14
写真2-15
写真2-15
写真2-16
写真2-16

 価格は、1セット(2本)、22,700円(消費税別)となります。ご注文は、当事務所へお知らせ下さい。
※別注品なので、数量がまとまらないと作れませんので、当事務所でお聞きし、まとまった段階で発注をします。
 

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