クリーニングのトータルコンサルティング
2020年07月06日
6月27日、有限会社フルールの池上工場の「工場環境・熱対策」のシステムを見学しました。
結果:個々の機器は高い効果を発揮していると見ました。当日の状況
→工場入口上部(日陰) 気温37.4℃ 湿度45% 写真3-1
→ワイシャツ・送風機横 室温29.9℃ 湿度66% 写真3-2
→ズボンプレス付近上部 室温32.1℃ 湿度59% 写真3-3
→スニーカー作業場上部 室温31.9℃ 湿度59% 写真3-4
以上の様な温度分布でした。
普通、冷房効果というのは、外気温度との差5℃と云われています。 作業場の上部(H=1600mm)での温度32.9℃、温度差4.5 ℃は冷風効果充分と考えられます。
システムの相関図 |
定点観測の温度変化 |
※井水の確保が出来れば、安価でかなりの冷風効果が得られる。ただし、 現在のテストでは、工場の大きさに比例した設備の算定が出来にくいの で、この点の算出をどのようにするか明らかにする必要があります。
残された問題点:
既存工場なので排気が充分出来ていないので、天井部の高い熱溜まりの空気をどのように取り出すかが問われていると思います。また、人間の心理として「窓を開ける=涼しい」というのがあり、うっかり窓を開けられると空気の流れに変調が起ります。
今後の、工場設計において、作業環境、特に熱気・排気については大いに学ぶところがあると思いました。