クリーニングのトータルコンサルティング

サービスニュース

サービスニュース一覧

サービスニュース-第56巻 第4号-2(今・CMを見て)

2020年04月02日

写真2-1 AGCの車内広告
写真2-1 AGCの車内広告
写真2-2 NTNのホームページの動画
写真2-2 NTNのホームページの動画

この二枚の写真を見て、何のコマーシャルか判りますか?。上の写真は山手線の車内広告、下の写真はテレビから撮る機会が無かったので、ホームページから撮りました。
どちらもテレビで流されているのですが、一般の視聴者の方で、これが両方とも判る方はほとんどおられないようです。上の例では、AGCが何であるか最後まで言われませんし、下の例は、風力発電の風車が回るのを背景に「なんてなめらか、・・・」と歌われ、子供に「なんて歌?」と問われて「教えない!」、NTNの文字がでるのは最後です。
クリーニング業者の方に聞いたところ、2枚とも判ると云われる方は少なくて7~8人に一人でした。アナタは判りますか。
最近この手の広告、テレビでこそ少ないですが、車内広告などでは良く見かけるです。私には、何度見ても何のコマーシャルか判らないものが多々あるのです。
クリーニングの広告も、若い方々に訴える必要があるので、この手の広告の対象、目的、意味を知り、手段・方法を考える必要があるのです。
私達の広告もクリーニング利用層という漠然としたものでは無く、主婦、働く女性、子育て世代、新社会人、勤労者、カジュアル若年層等々ターゲットを絞ってクリーニングを訴える時代なのだと思います。
さらに、広告の内容を一番知り、理解出来るのは「自社の従業員」だと言うことです。

 

ツェッペリンと5人の船長

昔昔の話なので、かなりうろ覚えの話なのですが、1900年台の初頭、硬式飛行船ツェッペリン号が造られたとき、設計者ツェッペリン伯爵(後飛行船会社の社長)は、同時に5人の船長を養成したそうです。
  曰く、この形式の飛行船が実用として使えると判ったとき、飛行船はお金を出せば造れるが、船長は短期間では養成出来ない。さすがドイツ人と言うべきなのでしょうか。
※飛行船は、一時期活躍したのですが、その後、ガスの問題(水素ガスからヘリウ ムへの転換等)紆余曲折あって、今では世界に数十しか無いと言われています。
我が国のクリーニング会社のトップで、幹部を育てるときにここまで先見の明を持って事に当たる人は見られません。日本の他の業界でもあまり聞いたことの無い話です。
 

写真2-3 試験飛行をするツェッペリン号
写真2-3 試験飛行をするツェッペリン号

新型コロナウイルス対策に見るリーダーシップ

【毛利レポートより再掲】

Ⅰ 私の考える指揮系統
我が国が、新型コロナウイルス(以後、新型ウイルスと称します)に最初の対応をしたのが1月6日(厚労省による注意喚起)、感染者が出たのが10日、PCR検査の陽性反応が確認されたのが16日です。
この時点で、新たな法律を作り直ぐに実行すべきでした。
・法の趣旨 新型コロナウイルスに関する全権限を「新型コロナウイル ス対策本部・本部長首相」注1)に一任する。
・法の期限 いかなる理由があろうとも発令より180日後には、法の 権限は及ばない物とする。
  ・法の運用監視 立法府から4名(衆参与野党議員)、司法府から2名 の運用監視の委員を置く。この6名にはいかなる情報も開示する。対 策本部が解散したときには、法の運用に誤りが無かったかを判断する。
  注1)現在の略・ウイルス対策特措法と類似の法律。
ここまでやっておけば、今頃安倍首相は世界のヒーローとして迎えられていたことでしょう。「法的根拠が無い」などと戯言を並べてないで、法律を作れば良かったのです。法律などキチンと筋を通せば、一日あれば出来るでしょう。少なくとも3月の13日以前にやるべきでした。


Ⅱ 対応のための権限
何時ものことながら、我が国はリーダーの見えない、リーダーシップが発揮されない散漫な対策だと感じました。今度の対策で安倍首相の記者会見は何時行われたのか、今でもトップの顔がよく見えないのです。注2)
注2)安倍首相の記者会見が行われたのは、一回目が2月29日、二回目が3月15日だそうです。
1.指揮系統(権限)の確立とリーダー(私の調べによる期日です)
新型ウイルスが中国武漢で発生したとされるのは2019年11月で、12月31日にWHO(世界保健機関)に報告されています。
我が国では新型ウイルスに対する集まりは、2020年1月21日(以後年号を省きます)「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議」と云う情報収集と対応のため集まりが持たれました。注3)
注3)ちなみに、今度の対応で最も適切な対応策を取ったと言われる台湾では1月 3日には「緊急事態会議」を開催、1月12日中国本土に専門家調査団を派遣、 1月20日に「中央感染症指揮センター」を立ち上げています。
また、新型コロナウイルス感染症専門家会議」が出された状況分析・提言(3月19日)を読ませてもらうと、北海道の効果と題して「・・一定の効果があったものと判断」とありますが、これが「良かった」とか「評価する」とかの言葉はありませんでした。さらに、和歌山のことは一言も取り上げていませんでした。明らかにこの両者は国よりも一歩先んじて対策打ち、効果を得ていると私は判断しました。
2.そして、この時点で関東圏の都県、大阪、名古屋に強く自粛要請すべきでした。私は、緊急事態宣言のもと一定の外出制限(買い物、通院、食料品販売の業種への勤務、インフレ業種への勤務・水道・電気通信・ガス・廃棄物業者等、自治体・警察・病院等公共事業への勤務を除く)をすべきだと思いました。


Ⅲ リーダーシップ
私が知る限り、国のリーダーの顔がよく見えたのは、田中角栄(列島改造論)、中曽根康弘-後藤田正晴(大島・三原山の危機管理対応)、小泉純一郎(郵政民営化)ぐらいです。
何故、日本のリーダーは顔が見えないのかというと、事に当たってリーダーシップを発揮しないからです。ましてや、危機管理において顔が見えないと云うことは、荒海での方向が定まらない船みたいなものです。
「俺が責任を持つから・・・・・動ける船は全部大島へ行け(正確ではありません)」注3)と言い切る人がいないのです。この時点で、自衛隊の船に出動を命じていて、後から都知事・大島町長からの災害対策要請を受けて出動した形を取ったはずです。(自衛隊法違反でしょ)
とにかく「人的被害を出さない」この一点だけで考えて取られた処置で、後から経済支援、手当、避難支援等々が考えられたのです。このために東海汽船が8隻、漁船(名前は判りません)2隻、海上保安庁、海上自衛隊護衛艦、南極観測船(南極行きを延期?)等々が駆けつけたそうです。
注3)我が国で、一番危機管理が上手く行った例としてよく取り上げられます。こ の時リーダーが、後藤田官房長官・中曽根首相なのです。


Ⅳ 私の不満
神戸の震災をうけた私は、その後の危機管理に敏感になっており、災害の度に対応策の遅れ、責任を取ろうとしない危機管理の運営者にリーダーのいないことをリーダーシップの聞こえないことに不満を感じるのです。
このことは、東日本の震災の折にも記していますが、今度の件ではブログに記しています。一番直近のものを以下に掲載します。
”批判だけなら私でも出来ます”他に、書くことが無いから、愚痴でも聞いて下さい。
新型コロナウイルスについて、私の判断基準は多くがテレビからの薄っぺらなものです。即ち、地上波テレビの取材とコメンテーターの発言、SNSの情報が批判の基礎となっています。多く見ているのはZIP!と羽鳥慎一モーニングショー、ひるおびです。新型コロナウイルスに付いては多少専門的資料も読ませてもらいました。
でも、感染者への対処(発熱外来の設置、判定検査、処置)、各国の状況(外出への取り組み方)、首長の発言を聞くと、全てに遅いと感じているのは私だけなのでしょうか。
このような状況の中、日本人の生活環境の意識(マスク、手洗い、うがいへの意識)の高さが、諸外国に比べて高いことが蔓延を防いでるだけであって、国の対策が上手くいっているとは思えないのです。むしろ、何をやっても”遅い”と感じられるのです。
※私でも、人混みに出る時にはマスクをしています。手洗いも頻繁にしています。 私が遅いと感じたのは、2月の中旬です。この時から周囲の方々に「遅い、日本 の動きは鈍い」と話して来ました。
緊急対策本部を3月26日に立ち上げる?、台湾は1月2日ですよ。ヨーロッパでの感染拡大、外出制限の状況を知っていながら、この我が国の状況はいかがなものか。小池知事もだらしないけど、この知事に「もっと国がリーダーシップを取って」と言われる首相もだらしないと思いませか。
北海道は収束宣言ですよ。和歌山も事実上の収束です。何故、最も危機が危ぶまれた東京、大阪もこの時に同じような対策が取れなかったのですか。取れていれば、日本は今頃”収束宣言”でした。
この問題が起きてからここまでで一番感じた事は、誰一人「リーダーシップ」を取らない(責任を取りたくない?)ことです。
※和歌山、北海道の首長さんは偉い、今度のことでリーダーシップが感じられたの は、このお二人だけです。大阪の首長さんも頑張ったのですが。
責任は、このようなリーダーを選んでしまった私にもあるのです。でも、悲しいかな、変わりのリーダーが見つからないのです。
           ”お亡くなりになった方々に深い哀悼の意を捧げます”

ページトップに戻る