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サービスニュース - 第50巻 第6号-2

2014年09月01日

品質表示を拾ってみました

衣服の素材、キャッチフレーズ、品質表示が気になって、目に付くままに拾ってみました。
なんの脈絡もない一覧ですが、一読の上。ご自分の周りの商品・品質表示と比べて下さい。

下着から

海島綿に次ぐといわれているエジプト綿を100%使い、肌触りを重視、日本製を大きく示し品質の安定を訴えた商品。

加齢臭をおさえる、日本製、綿100%、消臭・抗菌防臭加工を訴えるランニングシャツ。
加齢臭をおさえる、日本製、綿100%、消臭・抗菌防臭加工を訴えるランニングシャツ。

黒のトランクス、先染めにより色のさめるのが遅いと訴えたいようです。

サマージャケット

大丸でジャケットを購入したら「着用についての注意とシミ抜き応急処置」のパンフレットが入っていました。そこには、着用に際しての注意としてこのようなことが記してありました。
○一日着たら、一日休ませましょう。
○ブラシはマメにかけましょう。
○ポケットの物はすぐに出す習慣を。
品質表示には、表地、イタリア製生地「毛50%、麻30%、絹20%」。裏地、「キュプラ」。蝶貝釦使用とあります。

取り扱い絵表示では、ランドリー(×)、ドライ・セキユ系となっていますが、注意事項ではタンブラー乾燥及び家庭での乾燥機はおさけ下さい。とあります。
これが、ドライクリーニングの乾燥工程禁止と誤解されている原因なのです。改正JIS規格では無くなると思いますが、とにかく人騒がせな表示に違いありません。

 

麻のシャツ

前回のシャツの取り扱いでも使った「麻のシャツ」です。
取り扱い絵表示では、30℃によるランドリー、または、ドライクリーニングとなっています。
現在(夏)の着用状況から考えれば、水による処置が望ましいと思いますが、入荷時に特に汗が感じられない場合、表面色合いの変化、タンブラーの使用禁止、仕上げの手間を考えると、工場では時にドライで処理される可能性があります。

 

工場で判断・処理した場合は、ドライした後の汗(臭い)が残る、ランドリーしたときは色合いが変化する等により、いずれにしろクレームの原因を残すことになります。出来れば工場の判断ではなく、カウンター(お客さまの)指示に従って処理するような方法が望まれます。

写真のシャツは、ポールステュアートのものですが、ラコステ、ポロ、ダックスなどのブランドものが16,000円前後、ディオール、アルマーニなどのブランドものが30,000円前後します。現場でうっかりしていると、思わぬ判断ミスを招きそうなので、注意して下さい。

変わったネクタイ

一見何の変哲もないニットのネクタイですが、品質表示を見ると「麻」とあります。さらに、先端から編まれている、靴下と同じ方法で作られているネクタイです。
麻製品ですので取り扱い絵表示は、水、ドライクリーニングどちらの処理も可能となっています。

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