クリーニングのトータルコンサルティング
2018年06月04日
バリで見たランドリー
”前処理してしてました”井藤さんが「バリ」旅行中に見た、ランドリー工場の作業ではタオルに前処理をしていたそうです。
バイクに乗っている配送者、柱の陰にいる前処理の人、ピンクのスカートをはいたアイロンをする人が撮されています。
写真2-1 バリのランドリー工場 |
写真2-2、柱に寄りかかっている婦人が、写真2-3、の青いコップに入っている歯ブラシで、タオルに洗剤と思えるものをたたき付けていたそうです。
あるクリーニング屋さんが店舗改装を行いました。店内の仕切りを細い柱でルーバーのようにした、ちょっとシャレタ雰囲気がありました。
井藤が訪ねたときに、「柱が汗をかくので毎日拭き掃除をしてます」という事でしたが、触って見たらねばねばの脂状のものでした。
井藤は、これって建材としては使えない木を使ったのでは?。急ぎ、内装業者に見てもらうようにと言ったそうです。
「官僚達の夏」という城山三郎氏の本がドラマ化された中で、洗濯機が出てきました。昭和30年頃の話です。
写真2-6 一槽式洗濯機・ローラー絞り機 |
昭和30年、私が10才(小学校4年)の時には、まだ、QMの長屋に住んでいたか西荻窪に引っ越した頃で、どちらにしろ我が家にはまだ洗濯機はありませんでした。
我が家に初めてきた家庭洗濯機も一槽式で、2本のローラーの間を通して絞る形式でした。(テレビと一緒)ただし、槽が四角かったか丸かったか覚えていません。絞るときに、商品全体が平らになるように絞り器にセットしないと太いところが邪魔をして上手く絞れません。
写真2-7は、現在の東芝の日本初の電気洗濯機(昭和5年)です。写真2-8は、ローラー式絞り器です。
調べると、昭和28年頃から家庭電気洗濯機(一槽式)が売られるようになり、30年代に入ると三洋電機から二槽式(遠心脱水機)が発売され急速に普及したようです。
ちなみに洗濯方式は、攪拌式→噴流式→内胴回転式と変わって来ました。
攪拌式は、使用水量・洗剤が少なくて済み、すすぎもキチンと出来るので、この方が理にかなっているといわれています。しかし、洗浄時少ない水に汚れが出るので、水が汚くなります。噴流式は同じ汚れでも水量が多いので汚れが目立ちません。これが、日本人感覚に合ったのか爆発的に売れたようです。
今でも、攪拌式の方がキレイになったのでは?と云われ、アメリカでは現在でも多く売られています。
妻の曾祖父が縁あってお世話された方がおり、その方がエリザベス女王の戴冠式(1953年)に出席され、引き出物をお土産にくだされたそうです。その折に、娘さん(妻の祖母)にパリで購入されたハンドバッグをいただきました。
祖母、母親と大切に使ったのでしょうが、全体のつやは無くなり(写真2-9)、角は刷れて破損(写真2-11)、内側は破れて芯がむき出し(写真2-10)になった見るも無惨な形になりました。
妻の母親が、「なんとか思い出の品なので」という事で、リフォームに出しましました。
見事に、よくぞこれだけ出来ましたと感心したリフォームでした。ただし、角の補修などを見ると摩擦に弱そうで、実際に使用する際には細心の注意が必要のようです。