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サービスニュース-第54巻 第3号-2(プロフィットメッシュ)

2018年03月09日

プロフィットメッシュ

ここひとつきほど、カラーフォマー・ラペルプレスで使用するプロフィットメッシュの問題で、行き違いが生じてバタバタとしました。
幸い、先日TCCの会合にホワイトウイングスの中村社長が自社の使用しているものをお持ち下さり、確認する事が出来ました。
写真2-1は、当事務所に送られてきたプロフィットメッシュです。これではダメなのです。アパレルで使用するには大丈夫かもしれないのですが、クリーニングでは使えないのです。
このプロフィットメッシュは、プレスによってラペルが身頃に当たりを出さないように使われるものです。(写真2-2、2-3)
これが何故ダメなのか、制作側に上手く伝える事が出来なかったのが、このバタバタの原因です。私が昔使っていたもの、先日、ホワイトウイングスさんで見たものはこれと違うのです。
写真のものは、内側、外側が縫ってありますが、この縫い合わせた部分が「当たり」となるのです。アパレルの新品の布地には反発する力が強いので、外側が縫ってあっても大丈夫なのでしょうが、クリーニングに出される布地には向かないのです。
中村社長がお持ちになったものは、内側はテープ止めされていましたが、外側は切りっぱなしでした。従って、ここが薄いので当たりが出ません。これが欲しかったのです。
 

写真2-1
写真2-1
写真2-2
写真2-2
写真2-3
写真2-3

毛足の長い布地をアイロンする時には、ポケット等の仕上に使う四角い形のプロフィットメッシュもあります。
 

特製スリーバーのご案内

取扱:(株)クリーナーズクラブ  推薦:(株)オフィス毛利  製作:株式会社 オリタニ

かねてより使用されています、木製のスリーバーは重くて、幅が広くて取り外しに難点がありました。
特に、作業終了後上着の袖からスリーバーを抜き取る際に、バネを張ったまま引き抜く(写真2-6参照)という状態でした。このため、薄手のコートやソフトな生地のジャケットなどの袖口がめくれ上がる現象が出ていました。
バネの部分が握れるように作られたスリーバーは、この点が起きにくく、軽量で使いやすいものです。(写真2-4、2-5参照)この点、川崎洗染のスリーバーは優れているのですが、何分にも「連絡がつかない」状態ですので、発注する事が出来ません。
そこで「オリタニ」さんに別注で製作を依頼しました。価格も50セットであれば川崎洗染と同等で製作可能との事なので、ここに、賛同者を募ることにしました。
通常のスリーバーより割高ですが、取り扱いやすさ、袖口の仕上がりから考えて価値のある道具だと思います。是非、ご検討下さい。
  写真は、左から、今回作る予定のスリーバーです。写真中は、このスリーバーを使っている状況で、スプリングを握って袖へのハリを無くして外すために、袖口がキレイです。写真右は、従来のスリーバーの悪い使い方です。
 

写真2-4
写真2-4
写真2-5
写真2-5
写真2-6
写真2-6
関連リンク

特製スリーバー申込書 PDF  (6KB)

これって洗い方なのよ

ウエットクリーニングをすると、ズボンの割れが開いてしまい、これをアイロンで直しているのを目にします。
これって「洗い方」でほとんどならないのですよ、ご存じでですか。知っていても洗いに手を掛けるよりもアイロンでの処理が良い、と考えられているのなら何も言いません。
第一に洗剤が違います。ウエット用洗剤はこのようになりにくいはずです。固定式ネット、マジックスピン等を用いていないと考えられます。さらに、予備仕上・乾燥をしていないと思います。この二つを研究すれば、ウエットクリーニングはもっと容易に仕上げる事が出来るのです。
現在の考え方から行けば、全てをシンプルにした方が結果的に効率的な仕事が出来るのでは無いでしょうか。
 

写真2-7
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写真2-8
写真2-8
写真2-9
写真2-9

これって洗った方が悪いの

弱い繊維のテンセルととても丈夫な繊維ポリエステルを組み合わせれば、弱い繊維が切れるでしょ。
これって、洗ってしまった業者が悪いのだろうか。自分でテストしていないのでドライとランドリーの違いがわかりませんが、どちらの洗浄方法でも起こりうる可能性がありそうです。
ただし、検品時に股下、ポケット口付近にはこれの兆候があったのではと思われるのです。もし、検品のしっかりとしているカウンター、工場の検品からの商品だとすれば、不可抗力。交通事故?。
でも、何とも割り切れない事例です。メーカーに問い合わせたとも聞いていないので、とりあえず弁償で済まされたのですかね。
 

写真2-10
写真2-10
写真2-11
写真2-11

ふと気付けば段返り

ジャケットの話をしている時に、よく段返りの例を話します。と思いながら冬服にしてふと自分のジャケットを見れば段返り。
何かの例を出すのではなく、自分の服を見せれば良かったのです。


写真2-12 サンホーマーに着せて正面から
写真2-13 ボタンホール側から、エリの切り返しが第1ボタンより 下になっています。
写真2-14 第1ボタンはエリに隠れています。

 

写真2-12
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写真2-14
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