クリーニングのトータルコンサルティング
2017年07月05日
最近は、携帯の普及に合わせるように、充電のためのコンセントが用意されている事が多くなっています。特にスマホでは電気の消費が早く、バッテリーや充電器を持ち歩く人も多いようです。
喫茶店、レストラン、新幹線、最近作られた特急でも、コンセントは当たり前のようになっています。しかし、クリーニングの店頭でこれが見られるような例はまだ知りません。
でも、繁忙期に店頭に顧客が並ぶのが多く起こる現象ならば、コンセントどころかWi-Fiの設備を整える業者が出てきても良いように思えるのですが。
こんな中、コインランドリー(Wash & Fold)のタタミ台にコンセントが付いているのを見つけました。
写真2-1,2はコインランドリーのタタミ台の天板の横に、6ヶ所ありました。写真2-3は、窓際のカウンターの上に3カ所用意されていました。写真は、福井の医大前店で撮したものです。
さすがにWash & Fold だと、コインをされに来た方に、充電でも、パソコンでもとの考えだと思われますが、何となく進んでいると感じさせる工夫でもあるように思いました。
この記事を書く時間が少しあるので、大阪空港(モノレール)の駅の中、待合スペースで書くことにしました。
おもむろに、飲み物を買い、ノートを広げ、さて書こうとカウンターを見ると黒いブロックが、なんとコンセントでした。
学校の課外授業で、クリーニングの体験学習のために、コインランドリーに来ていた中学生に会いました。前日は、クリーニング工場で過ごされ、この日はコインでの実習とのことでした。
この子達には、クリーニング、コインランドリーってどのように感じているのでしょうか。聞く機会がなかったので残念ですが、これを機会に少しでも好印象を持ってもらいたいと思いました。
写真2-7 コインで社長の話を聞く中学生 |
ある会社の店舗の方を集めた会合で「ドライクリーニングが解らない」と言う話がでました。
集まった多くの方は、何年もクリーニングのカウンターでお仕事をされている方ですので、当然最低限度の「クリーニング知識」は身につけていなくてはならないはずです。
しかし、ドライクリーニングとランドリーの違い、ドライクリーニングとは何なのかを理解されていないようで、このため、会社からの注意事項、検品の必要性などもイマイチ熱心になれないのだと思いました。
そこで、その会社から要請を受けて「目で見る、ランドリーとドライクリーニングの実験」を行いました。
溶剤(ドライクリーニング)と水(ランドリー)のティッシュペーパーや折り紙(写真2-8)による変形の違い、塩に見る溶解の違い、溶剤によるゴムの変形などを見せることにしました。
このことにより、何故ドライクリーニングするのか、何故汗取りクリーニングが有効なのか、ドライクリーニング出来ないものとはなどを話しました。
写真2-8 水(左)と溶剤(右)・折り紙の変化 |
しかし、この話を他社ですると、「うちでもやって」という話が、出ました。
『なんで、今さら』。今まで何を教えてきたのですか。あれが危ない、これを注意して、シミを見落とさないで、お客様の了解を得て等々、さして理屈がわからないまま(本質を理解しないで)作業をさせていたのですか。あまりにも対処療法的で、いつまでたっても事故は減らないのではありませんか。
いくらでもお手伝いはしますが、新しい人達には自分達の手で教えられるように努力してください。
先日、TCCの研修会で「おふろカフェ」なるところに行かせてもらいました。ご多分に漏れず、一度は寂れかかった温泉を今の人達が手軽に利用できるように「チョットかっこよく」「手頃な値段で」とリニューアルされた例です。
今の人達と言いますけど、この人達こそ「クリーニングを利用し始める人なのです」。従って、クリーニングの集客でも似たような傾向、好感度、利用傾向が求められるのです。
写真は2-9が入り口ロビー、2-10はロビー奥のディスプレイ、写真2-11は2階のリクライニングシートです。この他に、たこ壺のようなゾーンや仕事の出来るエリア、ブックストック、レストラン、カフェなどが用意されていました。
新幹線で京都駅に止まったら、駅ビルの裏側が見えました。何の変哲もない風景なのですが、黄色く塗られた階段とテラスの一部が赤く塗られていて、少しの緑がキレイなのです。
写真2-12 新幹線から見えた京都駅ビル |