クリーニングのトータルコンサルティング
2015年04月05日
ファクトリエ〔Factelier〕
ジーンズのお手入れ方法
メイドイン・ジャパンを表題にしている、ファクトリエのメルマガで「ジーンズのお手入れ方法」なる記事を見つけました。
要約すると、購入時のジーンズの状態を維持したい場合「洗濯の際は裏返しにして、中性洗剤を使用して洗う」。「ジーンズに味を出すために早く色落ちさせたい方はこの限りではありません」。
また、洗濯しないで着用を続けると生地を傷める原因となります。「適度に洗濯することをおすすめします」とありました。
写真2-1 ファクトリエの案内 |
1月6日の朝日新聞・朝刊に、上の表題で「サービス『リネット』を手がける 井上孝之さん(32)」とありました。
リネット(ホワイトプラス)が坂上忍氏をCMに起用し、クリーニングを手広く展開しているのは、周知の事です。
しかし、宅配ネットとして知られているリネット、カジサポ、せんたく便に、私が利用した限りではクリーニングの内容には「お粗末」としか云いようのない現状でした。
『「宅配ネットクリーニング」比較ランキング』というサイトによると、利便性・品質で、1位リネット、2位せんたく便・・・となっていました。なにをもって品質というのかハッキリとしていませんので、評価は異なってきますが、私にはこの評価をしている機関に疑問を持ってしまいます。
早くから、ネットクリーニングには大きな市場(将来)があると考えていただけに、内容の充実が望まれるのです。現在の一般市場のクリーニング業者にも「お粗末」と表現される方々が多々おられます。だからといって、ネット業者もこれで良いというのではなく、努力をしてほしいのです。
裏の現状を知っている多くの事情通の方によると「現在のクリーニング担当業者(下請け)では、多くを望むのは無理ではないですか」。また、「あの価格(下請け料金)では、やっていけない」、「もともと見えないところで仕事をしているクリーニングは、不信感を抱かれやすく、ネット専門業者がこれを取り除くのは容易ではないように思います。」とのこと。
確かに、記事を読むと疑問点だらけで、宅配・ネットという利便性以外、なぜこの方がクリーニングが良いのか解らず、とても汎用衣服以外の衣服を出そうという気にはなれないのですが。
私の考え方に、なにかおかしなところがあるのでしょうか。詳しい事情を話しても良いという方は、ご一報下さい。
ゴールデングローブ賞、アカデミー(オスカー)賞など、映画・ドラマの一大祭典には、名だたる女優が有名デザイナーの衣裳を身につけてレッドカーペットに登場します。
ゴールデングローブ賞のジュリアン・ムーアはジバンシィの黒地に銀色のスパンコールのドレス、ケイト・ハドソンは白を基調のアトリエ・ベルサーチ、エマ・ストーンはランバンのパンツでした。
アカデミー賞のジュリアン・ムーアは8万個のスパンコールがついたシャネルのドレス、ナオミ・ワッツはジョルジオ・アルマーニ・プリヴェのドレス、ロザムンド・パイクはジヴァンシィバイリカルド・ティッシの真っ赤なストラップレスドレスを披露しました。
私達は、ただ見るだけですか?、一度はこんな衣裳を扱ってみたいとは思いませんか。自分の技術が発揮できると思いませんか。このような事は考えたこともありませんか。
このような衣服を扱うことはなくとも、これらのデザイナーのデザインした服は扱うこともあるのです。
ストリートファッションからドレスアップまで、考えてみれば幅広い認識が求められているのです。日々が惰性に流される事のないように、今一度ご自分の仕事に誇りを持って取り組んでください。
(朝日新聞より転載)
昨年暮れに、トロージャンより封書が届きました。開ける時には「またチラシだろう」程度の軽い感じで開いたのですが、驚きました。
写真付きのチラシ2枚、生地見本の張り付けた価格表、冬物コートの案内に違いはないのですが、何時からこういう手の込んだ方法を取るようになったのか覚えがありませんが、手法がより細やかになっているように思います。
写真2-5 TROJANのチラシ |
写真2-6 生地見本 |
ある集まりのお見舞い返しに、カタログ帳をいただきました。その中に「オーダーワイシャツ」がありましたので、注文することにしました。
連絡を取ると、注文申込用紙、サイズ表一覧、採寸法用紙、衿・カフスの形状確認用紙、ボタンの選択用紙、生地見本が送られてきました。
そのご丁寧なこと、この努力がクレームを少なくするのでしょうが、そう高価なシャツではないのにここまで手をかけるかと、チョット感激したのは私だけでしょうか。
振り返って、私達シャツをケアする者として、このように作られていると考えて対応しているでしょうか。
とはいえ、先のTROJANと云い、この例と云い、アパレルも努力をしているのだと感心しました。
写真2-7 採寸表 |
写真2-8 生地見本 |
去る1月20日、機材商研究グループ・トンボは、静岡の㈱ホワイトウイングス・中村真治社長を訪問、お話しを聞かせてもらいました。
一昨年、公開講座にてお話しをうかがったときに、独自の行き方に興味を持たれた方がおられたのですが、特にトンボのメンバーが「今一度」とお尋ねしました。
当日は、先にお店を2店舗見せていただきました。とくに、店舗ではメンバーの一人をお客さまに見立てシミュレーションをしていただき、同社がどのような接客をしているのか、どのような点に力を入れているのか、身をもって教えてもらいました。
工場は、特殊・プレミアム工場(ワイシャツがキレイなのが印象に残りました)と一般工場を見せてもらいました。
その後、中村社長から、ホワイトウイングスがどのようにお客さまに対しているのか、行動指針『笑顔・親切・丁寧』、どのような考え方から現在に至ったのかをお話しいただきました。(詳しくは毛利レポート 27-3、ホワイトウイングス訪問記をご参照下さい)
写真2-9 中村社長と訪問メンバー |
2月4日(水)、TCCメンバーは「コインランドリーカフェ」の見学を兼ねて、年次総会を沖縄で行いました。
私は、スチームトラップの打ち合わせもあり3日から那覇に入り、4日は現地集合とさせてもらいました。出発の大阪は気温4℃、着いた那覇は19℃身体もきついが、頭の中がしばらく「ぼっーと」してました。
コインランドリーカフェのようすは、『TCCグループ活動』のサイトをご覧下さい。また、温泉情報は当会「黒いツアーディレクターS氏」にお尋ね下さい。
写真2-10 TCC年次総会 |
先日、出雲市のグリーンモーリスホテルで、次のようなサービスをするチラシを見ました。
なるほど、この地域に定期的に訪れるビジネスパーソンにとって、このサービスはありがたいですし、ホテルにしてみればリピート客を獲得したことになり、両者にとっておおいにメリットといえるのです。
それにしてもうまい手を考えたものです。
☆マイコンテナ→仕事で定期的に訪れる人にとって、仕事着、防寒具、道具、 書類、下着等々この場だけで必要な物であれば、いちいち運ぶ手間が省け て大変助かります。まして、無料で次回訪問(宿泊時)までとは。
☆洗濯代行→従来からこのシステムは採用していたのですが、これを、次回 訪問時(宿泊)まで預かってもらえるということは、下着(洗濯物)をも って歩かなくてよい、旅行者にとっては身軽に動けることになるのです。
現在私は、旅先のホテルに着替えを宅急便で送り、送り返しています。これがいらなくなるのです。単純に宅急便往復二千余円より、洗濯代行・預 かり価格五百円の方が大いに得です。
ついでにパソコンが安く借りられれば(現在はホテルの外には持って出られない)、ホントに手軽になるのですが、
※このホテル朝食は有料です。近隣のホテルが簡易朝食が無料なのに対し て、あえて有料にし、内容が充実しているという手法のようです。
また、朝食券は無期限有効です。私が、前日夜遅くに食べ過ぎ(飲み過 ぎ?)たので朝食を食べずに、チェックアウトの際に券を「捨てて」と 言ったら、「いつでもお使いいただけますので、次回、朝食を申し込 まないでこの券で召し上がってください」ですって。
世間で受けるいろいろなサービスを考えると、クリーニングでももっと多様なサービスがあっても良いような気がするのですが、私達は、余りにも無頓着なのでは無いでしょうか。
写真2-11 マイコンテナ(出雲・モーリスホテル) |